ロココということばはフランス語のrocaille(小石や貝殻による装飾のこと)からうまれましたが、美術史では1730~1780年頃のフランスの細かい装飾のあるものをいいます。音楽でも装飾の多いものをロココ風の音楽といいます。
ロココ様式はドイツバロックにみられる壮大で立体的な音楽への反動として生まれました。チェンバロやクラヴィコード全盛期で現在のピアノのように音を長く持続できない為、装飾音符が多く使われました。又、バッハの時代の宮廷や教会中心の音楽から家庭用のサロンへ移行してきたことも関係しています。
この時代に活躍した作曲家は、ラモー、クープラン、ダカン、テレマン、マテゾンなどが挙げられます。彼らは又、ギャラントスタイル(ロココ音楽の代表的な様式で艶美様式とか華麗様式とか訳される。ロココ音楽で華麗さと楽しさを特に強調したもの。)を確立させました。