そもそもロココとは、どういう意味があるのでしょうか。これは、フランス語のrocailleで小石や貝殻による装飾のことを意味します。
日本では江戸時代中頃、第8代将軍徳川𠮷宗の時代、フランスではルイ14世が絶対王政(王様が1人で国の政治を司ること)で政治をおこなっていました。ダンスが大好きで、若い頃に舞台で太陽の役を演じたことから、太陽王と呼ばれていました。有名なベルサイユ宮殿に代表されるように、豪華な宮殿を建設し文化や芸術の繁栄に尽力しました。ヨーロッパで最も敬愛される国と願ったことから、雄大で堂々としたものを好みました。
ところが、ルイ15世の時代になると人々の嗜好が立派なものよりも、小さくて、華麗なものに移行していきました。単純な直線よりも、曲線で飾りがあって、ひだがあるほうが素晴らしいし、飽きないというわけです。このような特徴をもつ絵画や建築などをロココ芸術といいます。