銀座山野楽器で奈良井巴城先生の「ハノンの秘密を探って基礎力アップ」という講座を受講しました。
奈良井先生は、ムジカノーヴァで「ハノンクリニック」を執筆されていて、今回は楽しくハノンに取り組む方法やテクニックを向上させるポイントについてロシアピアニズムの観点から、一音一音にこだわると。どのように演奏がかわるのかをお話いただきました。
ピティナコンペティションの課題曲を使って、それぞれハノンのどの部分を使えばよいか解説していただきました。曲を部分部分指導していくと、だんだん混乱を起こしていきますが、その楽曲に合ったハノンの内容を先に取り入れて指導していくと、整理されて定着していくという発想は画期的なものでした。生徒が、ハノンでどれだけ間違っても、曲ではていねいに弾けるようになるというものです。
19曲ものコンペの課題曲をそれぞれ丁寧に弾いて下さり、解説していただきました。それにもまして、ロシアピアニズムのもとずいた響きの豊かな演奏は、とても素晴らしいものでした。