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音楽コラム Column

世界ピアノ3大名器③

ベヒシュタインは1853年カール・ベヒシュタインによってベルリンで創業されました。創業150年以上の歴史がありますが、1929年世界恐慌で経営打撃を受け、第2次世界大戦で工場が破壊され、設計図や重要な資料などそのほとんどを失いました。

そのような苦難がありましたが、現在はZimmermann(ツィンメルマン)とW.Hoffmann(ホフマン)という2つのピアノメーカーを傘下に収め、「ベヒシュタイングループ」を設立するに至っています。

ベヒシュタインはピアノのストラディバリウスと呼ばれるほどの名器です。クロード・ドビュッシーは、「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」、フランツ・リストは「28年間貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインはいつでも最高の楽器だった」と言っています。

このピアノの特徴は、音の立ち上がりが早いことで、音響効果の高いホールでの使用を目的としています。又、頑丈な鉄骨フレーム、高いテンションの弦などによって、弦の振動をあまり鉄骨フレームに響かせずに透明度の高い音色を実現しています。

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