「エチュードアレグロ」は、最後のグリッサンドがかっこよく、華やかで迫力があり、テンボが速くて非常に難しいテクニックを要求する曲です。コンクールの定番曲としても有名です。
この作曲者である中田喜直は、歌曲で「小さい秋みつけた」や「雪の降るまちを」や童謡の「かわいいかくれんぼ」、「めだかのがっこう」など子供から大人まで、多くの人々が口ずさめる作品を作曲しました。
当時は調性をなくしたり、音列を使って作曲をして、ヨーロッパで流行していた前衛音楽を日本でも取り入れる動きがありましたが、あえて日本の光景を惜しみなく伝える美しいメロディと調性感のある和声感をベースにして、19世紀ロマン主義の伝統を重んじて作曲をしました。
又、全国の小中、高等学校の校歌を多く作曲しました。数えてみましたが、約400校の校歌を手掛けています。
又、手が小さく、ピアノの演奏に非常に苦労した経験から、手の小さい日本人や子供に幅の狭い鍵盤のピアノが最適だという持論を持ち、「細幅鍵盤運動」に尽力しました。